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第2回スチームパンク武装撮影会 第11話『罪咎』

『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
ストーリーになっており、フィクションの内容となっております。ご了承ください。
写真撮影は(
ザン・ウー様)(しめ鯖様)(せーゆ様)にして頂きました。ありがとうございます。
※一部ツイッター上の物も使わせていただきます。

前回のお話

━━領主の館・広間━━

 

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民兵のゴットヘルフ、ヒヨコ、そして貴族の私兵集団のノイ、ネージュが対峙し、熾烈な攻防を繰り返していた。ノイとネージュは、力こそ男性に劣るが、その軽妙な動きと躊躇いのない攻撃が、民兵達を思いつめていく。


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「フッ、多少はやるかもしれねえが、所詮は素人よ。我々エリート集団”CARD”の敵じゃねえよ!」

 距離をとったところで、ヴァレンは罵り倒すように吐き捨てる。煌びやかな衣装に身を包んだ私兵達は、装飾品にカード”トランプ”の姿を確認する事ができる。つまり、彼らは貴族にとっての切り札なのだろう。大事にとっておいた切り札は・・・戦局を変える力を持っている!









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ノイとゴットヘルフの必殺の間合いは、まだ縮まらない。
ゴットヘルフはこの頃になると、ある疑問が浮かんでいた。

あまりにも、こちらの手の内が読まれている。まるで、自分の戦い方や癖を知っているかのような動きだ。

「お前さん・・・ワシのファンかな?」

冗談めいた口調に、ノイの口元も緩み、穏やかな笑みが浮かぶ。
しかし、瞳は冷たく、済んでいる。

「ある意味では・・・そうですわ・・・ゴットヘルム様。この名前・・・ご存知ありますか?」

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ノイが小さくゴットヘルフに告げた名前。どこか貴族か何か・・・男性の名前のようであった。
ノイは静かに笑みを浮かべたままだったが、ゴットヘルフは苦しい表情を浮かべた。
そして、ゴットヘルフは、自身が前領主のボディーガードだった頃のある任務を思い出した。






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ある任務・・・ゴットヘルフが最後についた任務か。前領主に反乱を起こそうとしたある貴族の捕縛、殺害の命令を受けた。ゴットヘルフは任務をこなした。
人を殺したとは考えていない。
いつものように、事を処理したに過ぎない。

しかし、その後、貴族が反乱を起こそうとした情報は偽の情報だと発覚した。
ゴットヘルフは罪には問われなかった。情報を信じ、ゴットヘルフに指令を出したのは上層部なのだから。しかし、ゴットヘルフは悩んだ。

彼が引退を決めた理由となった仕事であった。

貴族の遺族達は、散り散りになったと聞いた。
その時、親族を頼り、どこかへ消えていく貴族の娘を、馬車の窓ごしに見た光景が脳裏に浮かんできた。




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「そうか・・・お前さん・・・あの貴族の・・・・・・娘か・・・」

全てを思い出し・・・目を細め、腕の力が抜けていくゴットヘルフに、温かく微笑みかけるノイ。

「あら?気に病む必要はありませんわ。私、感謝しております。おかげで・・・戦いの術を身に付け、こうして貴方の前に立てますし・・・それに、弱者を痛め、命を奪うという快感も知ることができましたわ」

ふふふ・・・と声を上げるノイを、ため息交じりに睨みつけるゴットヘルフ。
これも・・・・・・過去自身の罪に対する・・・・・・罰なのか・・・・・・。









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「ぐっ・・・わ・・・!!」

一方、その瞬間ネージュの短剣がヒヨコの右胸に刺さる。鋭い痛みに、顔を歪めるヒヨコ。
その顔を、まるで最高の料理を食しているような・・・充たされた表情で目を丸めるネージュ。




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「最高だわ・・・!すっ・・・ごく、面白い!!」

嬉々とし、可憐な仕草を見せるネージュだが、ずぶずぶと刃はヒヨコの体に沈み、ヒヨコの声が上がる。



「今の声は!?」

過去の自らの罪に頭を塗りつぶされかけていたゴットヘルフが、我にかえる。
ヒヨコの悲鳴に顔を向けようとするが、眼前のノイに対して隙を与える事はできなかった。

「おい!ヒヨコ!返事をするんじゃ!!」





返事は返ってこない。

代わりに



























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「次はお爺ちゃんの番だよ!!」


ネージュの刃が、ゴットヘルフの頭上から勢いよく振り下ろされた。





━━━━━━━

今回も、民兵vs私兵のシーンです。


なかなか設定を活かすのがしんどくなってまいりましたw
あと2回くらいでこの対決も終わる予定です。

傭兵・軍人に比べると、マスクキャラの比率が少ないので、表情がすごく写真にのり、
良い感じの写真をたくさん撮っていただきました。

第三回武装撮影会の開催も決定いたしましたので、
そちらも盛り上げていけるよう、どんどん!更新していきたいと思います。

大人気のゴットヘルフさんはどうなってしまうのか!?



写真に写ってはいても、出番がない方は、今後もしっかり出番を作っていきたいと思います。
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第2回スチームパンク武装撮影会 第10話『虐遇』

『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
ストーリーになっており、フィクションの内容となっております。ご了承ください。
写真撮影は(
ザン・ウー様)(しめ鯖様)(せーゆ様)にして頂きました。ありがとうございます。
※一部ツイッター上の物も使わせていただきます。

前回のお話

━━領主の館・広間━━

 

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「偉大なる領主様に刃向かうとは・・・とんでもないヤツらだよ!貴様らは!」

ヴァレンが驕傲な表情を浮かべ、短銃を向けると、周りに控えていた四人の女性が構えを取る。その動きに隙はなく、ただの女性兵士ではない事を思わせる。
戦いに慣れている。
・・・人殺しに慣れている動きだ。

広間には、祭壇のようなものも見える。神に祈るべき神聖な場所。
そんな場所で、武器と殺気が合間見る事になる。
蠢く殺気が、9人の戦士を包み込む。


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「そこのクソ爺と、ガキはノイとネージュに任せたぞ!!」

ヴァレンの怒号とともに、戦いはいくつかに分けられ、継続される。


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民兵のゴットヘルフ、そしてヒヨコの前に、ノイとネージュと呼ばれた可憐な女性が立ちふさがる。

「やれやれ、美女の相手はちと疲れるわい」
「光栄なお言葉ですわ。けれど、手は抜きませぬよ・・・・・・”バークラー”様」
「ホッホ・・・その名を知っているならば・・・本気でいかせてもらうかの!」

ノイの鞭が、ゴットヘルフの得物に巻きつき、二人の距離は縮まっていく。


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「なめるんじゃねえぜ!」

ヒヨコがボードに乗り、空中に飛び立つと同時にナイフを投擲する。
しかし、ネージュは退屈そうに、短剣で迎え撃つ。

「その程度?全ッ然、面白くないんだけど!」

ヒヨコは小さく笑みを浮かべると、同時に舌打ちをつく。


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「ほう、お前さん・・・若くて、ベッピンさんで・・・なおかつ、やりおるのぅ」

ゴットヘルフは舌を巻いた。
まるで生き物のようなノイの鞭使いは、ゴットヘルフの反撃を防ぎつつも、距離を確実に縮めている。
二人の距離が近づくにつれ、その殺気が交錯してゆく。

「あら・・・その手には乗りませんわ」

ゴットヘルフは間合いと同時に、攻撃の瞬間を狙っていた。
しかし、ノイにはその手は読めていた。

あと少し・・・
あと少しで、決着をつけることができる。



二人の距離は確実に、決着の時へ近づいていた。




━━━━━━━

今回は、民兵vs私兵のシーンです。
私兵の皆さんは久しぶりの登場です。

相変わらず、美しい女性達のチームです。
一方で、ゴットヘルフさん率いる民兵チーム。

次から、本格的な戦闘へと移行していきます。


写真に写ってはいても、出番がない方は、今後もしっかり出番を作っていきたいと思います。

第2回スチームパンク武装撮影会 第9話『仲間』

『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
ストーリーになっており、フィクションの内容となっております。ご了承ください。
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ザン・ウー様)(しめ鯖様)(せーゆ様)にして頂きました。ありがとうございます。
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前回のお話

━━領主の館・地下━━

 

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「クソが! 貴様はもう終わりだ!!!」

凪橋はもう限界であった、何度も斬撃を浴びせたが、オニ・ムサシは攻撃をくらいながらも迫ってくる。カタカタと刀を震わせる凪橋は一筋を汗を垂らしながらも、口元は笑みを浮かべている。

「何が面白いんだ!クソガキが・・・!」
「確かに、ナンバリングでいえば、君が年上かもね。でも、棟でいえば、僕のが年上だよ」

急な不可解な言葉に目をしかめる。オニ・ムサシ。

「何を言っていやがる!!狂ったか!?」



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「いや、記憶を失っていないだけだよ」

舌打ちと共に襲いかかる。オニ・ムサシ。
激しい音が響き、強力な一撃が、刃ごと、凪橋の頭を強打する。
流れる血に、満足そうに息をつくオニムサシあったが、刀の奥の笑みは優しく囁く。


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「フッ・・・やっと解き放たれるか。・・・でも後悔はしない。僕は”やる事”をしたんだから」
「ケッ負け惜しみを、てめえ見てえな口だけ善人野郎はそう言って死にやがれ!」

「哀れだね、そう調整されたのかい?ナンバー『634』・・・・・・?」


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「なんだと・・・!?」

「正確には、君は・・・2番炉・・・『02-634』僕は『00-784』・・・僕のが先輩さ!」

全身の傷を抑えながら、距離を置く。凪橋。
戦局では、完全にオニムサシが優勢ではある、しかし、オニムサシの頭には何かが広がっていた。


・・・考えた事がなかったが、俺はどこで生まれた・・・?
・・・・・・俺の親は・・・?俺はどこから来た・・・?


俺は・・・・・・誰だ・・・!?



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「ウ・・・ウガアアアア!!!!」

何かがショートする音と共に、凪橋に襲い掛かる。オニムサシ。
口元に笑みを浮かべた凪橋は構える。




「後は任せたよ・・・・・・仲間(みんな)!」





鈍い音が牢屋に響いた。



























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「・・・・・・!?」


決まったかと思った勝負は覆された。
一瞬の隙に、シャルロッテは短銃に持ち替え、Fの銃口を狙い撃ちした。


「隊長が頑張ってるんだから、シャルロッテおねーさんだって負けてられないのよ!」


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立て続けに短銃を連射するシャルロット。装甲の隙間を縫うように放たれた弾丸は確実に、Fの体内へと消えていった。ぐらつくFはしばしの沈黙の後、後ずさりを始める。





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「・・・・・・ここまでか」

「ちょっと!あんた喋れるの!?意外と良い声じゃない」

「・・・・・・借りは返す。必ずだ」


踵を返し、その場から走り出すF。
シャルロッテは、立ち上がり、後を追おうとするが、背後から、怒号とも悲鳴とも言われる声が響き渡る。











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「お、俺は誰だ!?俺はーーッ!!!グオオオオ!」

型も、構えもなく、ただ得物を振り回し、シャルロッテへと襲いかかってくる。
それは、穢れた仕事を完全にこなすプロフェッショナルの姿ではなく、箍が外れた粗暴なる破壊者であった。正気を失ったオニムサシだが、その動きは素早く。刹那にシャルロッテの眼前に飛び込んだ。

しかし

















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がくんと、崩れるオニムサシ。

「馬鹿な・・・何故・・・!!」

気づけば、オニムサシの下肢には鋭い斬撃の跡が残っていた。
この切り口は、凪橋のそれであった。

自らの命と引き換えに、後と仲間に託した凪橋。
仲間に見捨てられ、一人、敵の銃口に晒されたオニ・ムサシ。



オニ・ムサシの意識は潮が引いていくように清らかであった。
そこには、正義も、悪もない。ただただ、綺麗だ。

脳裏に凪橋の姿が浮かぶ。


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『もういい、僕達のようなものたちはこの後の世界には必要ないだろう』

「・・・・・・くそったれが・・・・・・」


吐き捨てる。ムサシ。しかしその顔は清清しいものであった。







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銃弾に撃ち抜かれ、崩れ落ちるムサシを見て、目を細めるシャルロッテ。
そこには、お調子者の姿はなかった。






━━領主の館・広間━━


そこには、別の集団が対峙していた。


「やれやれ・・・老体に鞭を打つとするかのう」


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「クソゴミムシどもがっ!!!このエリート部隊の俺様が踏み潰してやるよ!」



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━━━━━━━

今回も軍人vs傭兵は決着です。
オニムサシさんと凪橋さんは同じ、生体兵器だった・・・・?
という完全オリジナルの設定を入れてみました。

Fさんはもしかしたら別の世界線でまた登場するかも・・・?

さて、次回はいよいよ 民兵vs私兵 です!
さあ物語も佳境です!


写真に写ってはいても、出番がない方は、今後もしっかり出番を作っていきたいと思います。

第2回スチームパンク武装撮影会 第8話『名前』

『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
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前回のお話

━━領主の館・地下━━

 



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「南無阿弥陀仏ゥ!!成仏!!!極楽往生ゥゥゥゥ!!!」

将園の瞳の狂気は深みを増していく。強化装甲も次々に剥がされて行く人造天使。体の各所から警告音や、鈍い音が広がっていく。人造天使の表情に変化はないが、全身の損傷が増えていく。

『機能低下・・・レッドゾーンに入りマス・・・・・・!!』






「大丈夫か!!今行くぞ!」

その様子を察知した淀川は人造天使の方へ目をやるが、脇には卍が俊敏な動きで刃を払っていく。舌打ちを打ちながら、攻撃を凌ぐ事しかできない。


『隊長・・・!!』

人造天使は、淀川へ顔をやる。
淀川は人造天使と目が合った。
今行くぞ。淀川は視線を送った。
























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「無駄ダァ!・・・極楽浄土ヘ!!往生ウゥゥゥゥ!!!」














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将園の刃が、人造天使盾の位置が下りたその瞬間を
逃すことは無かった。一瞬で、人造天使の胴体の
抜き払った。

「・・・・・・!!!」

淀川は叫んだ。
それは、女性の名前のようであった。















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「ウォォォ!」

咆哮と共に、淀川は卍の攻撃を受けたまま、一気に攻勢に出る。卍は動揺した。この変化に、極度の悪寒と、得体の知れぬ殺気を感じ取ったのだ。

「なんだ・・・!これは・・・!」

今までの、冷静な動作ではなく、自らの防御を厭わない攻撃で、激情的な攻撃に、卍は受け切る事すらできなくなった。事前のデータと違う。一体この動きは・・・。

「ふっざけるな!・・・こんなのは聞いてねえぞおお!」

「邪魔だ!どけ!」

















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卍の気迫を弾き飛ばし、
ビックバンドの強烈な一撃が、卍の顎を砕いた。

「ごはっ・・・」

崩れ落ちる卍の奥で、横たわる人造天使の姿が見える。
その表情は、とても機械人形のそれには見えない。





穏やかな、女性のものであった。









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「次は御主を極楽浄土へ・・・!南无阿彌陀佛!」

襲いかかる将園へビックバンドを叩きつける淀川。
歯を食いしばり、二人の拮抗した競り合いが続く。
しかし、既に勝負は決していた。





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「・・・・・・狂信者め・・・・・・消えろ!」



呟きと共に、淀川の拳に力が入る。
それは1人の力ではない・・・2人の・・・・・・力だ。
将園の刃にヒビが浮かび上がり、終焉が近づいてくる。





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「馬鹿な・・・!ワ、タシが・・・南无阿彌陀佛・・・!」

壁に叩きつけられる将園。

その先の目線には、恐ろしい何かを見た。

「ひ、ひぃぃ!お、御主は誰だ!!冥府魔道の鬼か!?妖かしか!?」

刹那に、将園の腹部にめりこんでいるビックバンド。
将園の頭上で、低く冷たい淀川の呟きが落ちる。



















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「ただの、軍人だ・・・・・・!」






━━━━━━━

今回も軍人vs傭兵 の続きです
人造天使と淀川隊長・・・二人の関係とは・・・?

それは違う世界線で見えてくるのかもしれませんね。
今回の最後は、淀川さんのカッコイイシーンでお別れします!ではまた!


写真に写ってはいても、出番がない方は、今後もしっかり出番を作っていきたいと思います。

第2回スチームパンク武装撮影会 第7話『理合』

『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
ストーリーになっており、フィクションの内容となっております。ご了承ください。
写真撮影は(
ザン・ウー様)(しめ鯖様)(せーゆ様)にして頂きました。ありがとうございます。
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前回のお話

━━領主の館・地下━━

無機質な壁に囲まれた地下牢の広間は、金属同士が撲つ音が奏でる。
そして、薄汚れた灰色の壁には塗りつけるような血が飛び散る。
己の存在・・・命をかけた戦いがそこには描かれている。


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一方は、反乱軍側についた、
蒸気実験部隊淀川班の兵士達。
政府から反目し、義心に従う、百戦錬磨のチームである。

寡黙だが、凄腕の剣士である凪橋。
試作型狙撃銃を扱う、陽気な狙撃者シャルロッテ。
大型盾を軽がると振るうサポート人造天使。
そして
一点突破兵器『ビックバンド』の使い手であり、隊長の淀川。

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対するは、深川条約機構が金で雇った傭兵集団。彼らには連携はないが、死地を生き抜いてきた技術と生と金への貪欲な執念が立ち込めている。

狡猾な暗殺者で策略家でもある卍。
正義を忌み嫌う若き傭兵、オニ・ムサシ。
寡言なる機械化兵、F。
そして苦悶し、人を殺す男、将園。

彼らの戦いは少しづつだが、集団から個人へとスケールが移って行く。







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「くっ・・・なるほど、戦い方こそは無手勝流だが・・・強い」

淀川が卍のククリナイフを受け止めるが、まるで蛇のようなしなやかな動きで、ククリナイフは淀川の首を常に狙い続ける。

「ヒャハハ・・・!隊長さんに言われると嬉しいなぁ!お礼に無様に殺してやるよぉ!」
「お前達・・・この街が滅びれば、報酬を得られる場所が1つ減る事になるんだぞ」

ジリジリと近づいてくる刃に舌を打つ淀川。そんな様子を嬉々として見つめる卍の目がギラリと光る。

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「なんだ、頭悪いなぁ、隊長のくせに。いいんだよ、どっか別の所にいきゃいいんだからよぉ!・・・それに、金だけじゃなくて、人を殺してえからやってんだよ!人を殺せて金もらえるなんて、こんなサイコーの仕事があるかってんだよおお!!!」

「・・・!」

淀川が一歩、また一歩と押されていく。






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シャルロッテの狙撃銃から放たれた鉄鋼弾がFの装甲に、乾いた音とともに弾かれる。
すぐに衝撃を体全体で吸収し、次の射撃体勢へと移るシャルロッテ。

「チッ・・・随分、硬いね・・・!嫌いじゃないけど、お堅い中にも熱いハートがある人が私は好き!隊長みたいにね!・・・・・・アンタは機械じゃないみたいけど・・・ハートも冷たすぎよ!」

「・・・・・・・・・・」

ピピピピピ・・・!


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「!?」

装甲だと思われていた腕から光が放たれ、シャルロッテの体に照準が合わされる。

「・・・・・・・・・」

大きな駆動音と共に、構えた腕に何かのエネルギーが集束していくのが確認できた。

「これはちょっと・・・ヤバイかもね・・・!」

シャルロッテはぺろりと舌を出して、笑みを浮かべた。





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「くっ・・・!」

凪橋の刀はカタカタと振るえ、その上に重なるように、重装な棍棒が、さらに力をかける。
その棍棒を軽々と振り下ろすオニ・ムサシは苦々しく凪橋を睨みつける。

「僕と同じで、随分若そうだけど・・・君の瞳は随分濁ってるね・・・!」

一筋の汗が頬を伝う凪橋の挑発にオニ・ムサシは一層大きなため息をつく。


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「くそ野郎がよ!民衆の為に?義侠心?誰かの為に?ふざけるなよ!」
「・・・!?なんだこいつ・・・」

出鱈目に棍棒を振り回すオニ・ムサシだが、その攻撃の鋭さが増していく。まるで怒りがそのまま自身の戦闘力へと還元されているかのように・・・。

「反吐が出るんだよ!綺麗事抜かして!誰だって!てめェだって!結局は自分の為に戦ってるんだろうがよ!!」


「ぐっ・・・!」

凪橋の脳裏に、痛みとともに、何かの記憶が浮かぶ。
その合間を縫って、棍棒が頭上より振り下ろされた。



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『防御能力15%低下・・・駆動部の補助エネルギーを追加シマス』

牢内の隅でも、ジリジリと人造天使が押され気味の様相であった。
将園の持つ特殊な刃物が少しずつだが、人造天使の装甲に傷をつけていく。
しかし、将園の目元は悲しげであった。

「済まぬ・・・お主のような魂なき者まで壊さねばならないとは・・・なんという無情な・・・く・・・」
『相手の思考パターン理解不能・・・キケン・・・』


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少しずつ力を入れていく将園。
しかしそこから漏れる言葉は詫言であった。

「済まぬ・・・済まぬ・・・誰か・・・救ってくれぬのか・・・こんな俺を・・・ああ・・・南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏」

祈りながら、将園の持つ刃は確実に人造天使の体へと迫ってきている。






━━━━━━━

始まりました、バトル!
今回はザンウーさんの写真をメインに使わせていただいておりますが、本当に素晴らしく、どれを使うか、すごく迷ってしまいました。一話で完結させようと思ったのですが、とても良い写真が多いので、もう一話使おうと思います!

軍人vs傭兵 どちらも個性的なメンバーで、ワクワクします。


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