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第2回スチームパンク武装撮影会 第4話『余興』


『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
ストーリーになっており、フィクションの内容となっております。ご了承ください。
写真撮影は(
ザン・ウー様)(しめ鯖様)(せーゆ様)にして頂きました。ありがとうございます。
※一部ツイッター上の物も使わせていただきます。

前回のお話







━━領主の館・地下━━


 暗く冷たい牢の中には、ゴットヘルフをはじめ、民兵部隊が項垂れていた。



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「なんて事・・・せっかくの貴族への復讐の機会が・・・!」

 民兵集団の衛生兵であり、科学者であるマチルダは深いため息と共に暗然とした様子で頭を垂れた。領主の館へと連行され、武装を解除された、民兵集団は、他の民兵部隊や、傭兵部隊とは離れ離れにされ、この牢に入れられた。ヒヨコや、モリブデンも、声は出さなかったが、その表情に浮かび上がる落胆は隠しきれなかった。

「諸君、御機嫌は如何かね?」


 見慣れた声へと顔を向け、民兵達の表情は明るくなった。

「おぉ!ご無事だったのですか!深川卿!」

 そこに姿を現したのは、反乱軍の首領である深川であった。側には傭兵部隊の姿も見られた。

「あの襲撃を逃げ延びられたのですか!」
「やった、これで牢から出られる!」

 次々と歓喜の声が上がり、次に深川へと信認する視線が集中する。まだ反乱軍は終わらない!再び反乱を起こし、自由を取り戻すのだ!皆の瞳に光が帯びる。ただ、一人、ゴットヘルフだけは険しい表情を解くことは無かった。

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 深川は下を向いたまま、動こうとしない。両側の傭兵達も、牢を開ける事は無く、ただ目元を怪しげな笑みで飾る。民兵は、表現できない嫌悪感を感じた。

「深川卿・・・?」

 肩を僅かに震わせがら、牢の中へと覗いた深川の顔には、べっとりとした笑みが貼り付いていた。












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「クク・・・いや、失礼、諸君。愚鈍な者を見ていると、つい憐れみよりも滑稽な感情に駆られてしまってね」

 その面相は、反乱軍の演説をしていた際の、義侠心に溢れた精悍なそれではなく、戯れに興じる醜悪なものであった。民兵達は、言葉を失いただその様子から目を離せないでいた。 
 
「騙して悪かったが、全ては”余興”だったのさ。領主様のね」
「ほう」

 初めて声を出したゴットヘルフは、抑揚のない様子で返事をしたが、眼光から漂う殺気に、傭兵達に緊張が走る。静かに武器を構える傭兵達を見て、小さくため息をつくと、深川は続けた。

「この反乱軍の集結は、全て仕組まれていたという事だよ。魯鈍な君らに説明すると、君ら厄介な反乱軍を一網打尽にする為、私が首謀者として君らを集め、捕縛したという事だよ。・・・あ、もちろん彼ら傭兵も私が雇い入れた者達だ。つまり、君らを助ける者はもういない?分かるかな?」

「このやろう!!」

 怒号とともにヒヨコが走り出し、深川に掴みかかるが、すぐ横にいた傭兵に阻まれる。

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「てめえ!何の為にこんな事を!この街がどんな酷い目に遭ってるのか知ってるだろう!」

 怒りに満ちた目で深川を睨みつけるヒヨコ。この反乱が失敗に終われば、多くの人が苦しみ、そして死んでいく。騙された怒りよりも、その後に控える殺戮と悲嘆に、ヒヨコは強く口を噛み締める。目を細める深川は、口角を僅かに上げて、小さく返事をした。




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「何の為?・・・今も言っただろう?ただの暇つぶしの”余興”だよ」

乾いた笑い声が、冷たく響いていく。







━━領主の館━


 

「反乱軍は全員捕らえたか。見事だ!」

 嬉しそうに笑む領主。報告を行う軍部を労う領主の横で、ビッグブラザーは、侍女と戯れながら、退屈そうに欠伸をしていた。側には牢屋から戻った深川の姿もある。軍部達は、この組み合わせに違和感覚えたが、口に出す事はなかった。

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「卿よ、これからですぞ。これで終わりでは、折角の余興も勿体ありませんぞ」
「それはどういう事だ、ビッグブラザーよ」

 首を傾げる、領主に、ビッグブラザーは、歯を出し、悪辣な表情を作り上げながら、提案をする。

「これで反乱は鎮圧ですが、まだまだ市民の中には、卿に楯突く者が多数おります。災厄の芽になる者は摘まねばなりません。それに・・・何より・・・これで終わりでは退屈でございましょう?」

 その様子を、傍観している淀川班は苦々しく見ていた。噂に聞こえた通りであった。それは、領主は側近達と、政治ではなく遊興に耽り、人心は離れ、街は荒廃しているという噂である。しかし、軍人は任務に従わなければならない。淀川は黙り、様子を見続ける。

「民兵達を一人づつ見せしめに殺しましょう。そうすれば家族や反乱軍の残党達が動きます。そこを捕らえれば、完全に領主様は街を手中におさめる事ができましょう」
「ふむふむ・・・」
「問題はここからです。どのように、殺すか・・・?ギロチンか、火あぶりか。少々古風ですが、股裂等もスリリングでたまりませんぞ」

 目を丸くしてビッグブラザーの話を無邪気に聞く領主と、
大袈裟な恐怖の仕草を取り、場を盛り上げている侍女たち。








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「恐れながら」

 淀川が口を開いた。

 






━━━━━━━
主な登場人物(台詞がある人物達から順に紹介してゆきます)

深川条約機構(深川条約機構さん
淀川シオン(
淀川シオンさん
ヒヨコ(ヒヨコさん
今回は、あまり動きが少ない回でした。
いよいよ次回からメインストーリーへのなっていきます。
深川さんの良い笑顔がたまりませんね!


写真に写ってはいても、出番がない方は、今後もしっかり出番を作っていきたいと思います。
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