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第2回スチームパンク武装撮影会 第一話


『注意』
この記事は、第2回武装スチームパンク撮影会の記事です。
ストーリーになっており、フィクションの内容となっております。ご了承ください。
写真撮影は(
ザン・ウー様)(しめ鯖様)(せーゆ様)にして頂きました。ありがとうございます。




 現領主は、莫大な財力で都市のすべての農地を買い取り、農業を自動化させた。 働き手として必要とされなくなった人々に私兵としての職を与え、領民間のトラブルを武力で鎮圧していった。 最終的に中央政府に介入し自らを実質的な領主とするまで、数ヶ月もかからなかった。男は自らを伯爵と名乗り、それまでの封建的な世襲の領主達が対応できない速度で丸ごと都市を買い取ったのだ。

 

 しかし、大きなひとつの権力となった伯爵とその取り巻きは、あらゆる機関と手を結んで独善的な支配を始めた。

 市街や山林部では、それを良しとしないレジスタンスによる散発的な攻撃が開始されていた。兵力では、潤沢な軍資と新鋭の火器を有する領主側に圧倒的な優位性がある。

 

 民兵たちがここまで戦えている背景には、彼らが地の利と、地域で形成されていたネットワークを巧みに使い、奇襲等で捕虜の奪取や交通網の破壊を行っているからである。一方では、虐げられていた獣人達の奮戦も挙げられるだろう。反乱軍の首領である深川条約機構は、このような多種多様な集団である反乱軍を取り纏め、一つの強大な組織に育て上げたのである。




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 深川は、自ら雇った傭兵集団を側に置き、着実に都市中心部への攻撃へ着手していたのである。

 

 

 これには領主も頭を抱えていた。





━━領主の館━━━




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 「それにしても、小うるさい羽虫だ。折角の食事が不味くなる」 神経質そうに眉をひそめる領主は、隣に腰を落としている派手な装いの男に、吐き捨てるように呟いた。領主の足元には、美しい女官が跪き、機嫌を伺うように、目線を送っている。

華やかな室内には、遠くからの砲撃音が微かに響いてくる。
反乱軍の炙り出しを目的とした鎮圧行動が連日続いている。




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「卿のお嘆きはよおっく、存じ上げております。…しかしこれは一つの”余興”でございます」

「何だと?それはどんな意味だ、ビッグブラザーよ」


 ビッグブラザーと呼ばれた大柄の男は、怪し気に笑みを作ると、領主に耳打ちをした。言葉が進むと同時に、卿の目はまるで子どものような無邪気さと、悪魔のような狂気が入り混じった表情へと変貌していた。

「なんと、それはまことか。流石はビッグブラザー、とても良い余興である。大儀であるぞ」

「卿にご満足して頂き、私めも大変嬉しく思います。ぐふふ・・・」





━━街はずれの教会━━━



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「君達は大切な民衆だよ、民がいなければ国は成り立たないからねぇ」

 端正な顔立ちの男が、ぼろ布を纏った二人の男女に微笑んでいる。
後ろには、冷やかな様子で佇む四人の女性の姿が伺える。


「ひぃっ、お許しください・・・スープを・・・一杯のスープで良いんです・・・

「お願いします・・・夫はもう3日も何も食べていなくて・・・


「そうだよね、辛いよね・・・なら、ここで楽にしてあげよう」

 短銃を取り出すと、夫の胸に突きつける。後ろの四人の表情も微動だにしない。興味もなければ、面白くもないのである。


「そ、そんな!元はといえば・・・あなた達、領主の私兵の皆さんが搾取をするから・・・私たちの食料が・・・!」

「何だと・・・?領主様に不満を言うというのか?」


ガラリと表情が変わった男は、大声で怒鳴る。





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表情も変わり、威圧するように、二人を短銃で殴りつける。


「てめえらみてえな薄汚い家畜が!領主様の政治に口を出すってのか?あぁ!?・・・反乱分子だな、お前らは反乱軍とみなし処刑してやるよ!」

「わ、私達は反乱軍などではありません!た、助けて・・・」

「ヴァレン様、お止めなさい。神聖な教会を血で汚す行為は、神の冒涜になりますわ」

後ろで見ていた、女性の一人が前に出る。



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「何だと、ノイ。貴様・・・!」
 ヴァレンと呼ばれた私兵の男は睨みつけるが、ノイは温かい笑みを浮かべる。

「それに、ヴァレン様。その銃は安全装置がかかったままですわ。それでは弾は出ませぬよ」
「・・・チッ。銃なんかまともに使った事はねぇんだよ」

 ヴァレンは大きく舌打ちを打つと、面倒そうに、立ち上がった。短銃をしまい、教会の扉を大きく開けた。他の3人もため息交じりに歩を進める。

「やる気が失せた。館に戻るぞ。軍部からの犬どもが到着した頃だろう。・・・あとは任せたぞ、ノイ」
「かしこまりましたわ」

ぞろぞろと教会から出て行く私兵達。
静寂の中、残された夫婦は、頭を垂れ、何度も礼を言う。
ノイは慈悲深く笑んだまま。


















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「礼には及びませんわ。綺麗な床を弾痕と血で汚したくないだけでしたので」

 夫婦の見上げた先には、鞭を撓らせたノイが冷たく言葉を続ける。
「それに・・・わたくし自身が、この神聖な場でお二人を神の御許にお送りする事ができ、とても幸福ですわ」

 

 

 

次の瞬間、肉の断ち切れる音と悲鳴。
そして麗しい笑い声が教会には響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

反乱軍の総攻撃まで、あと数日と迫っている。








主な登場人物(台詞がある人物達から順に紹介してゆきます)

領主(伯爵さん
ビッグブラザー(あすとろにいさん
ヴァレン(シゲンさん
ノイ(のいさん


夫婦役(BDさんミドルさん



第一話です。
かなりSS重視な感じになりました。
更新頻度を優先するとどうしてもこうなるかと・・・申し訳ない。

しかし、今回は背景もとても素晴らしいスタジオで、カメラマンさんの三人も素晴らしい作品を作り上げてくれました。そこで、極力写真はそのまま使うのが一番かと思い、この方法を選びました。どうぞ、趣向を変えた第二回。楽しんでいただければと思います。


のいさんやシゲンさんはとても素敵なお二人ですが、役としてしっかり悪役を演じていただき、ありがとうございます!とても感謝です!








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