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第7話


本記事は1月28日に行われた第3回スチームパンク武装撮影会のストーリーになります






000_自己紹介


ムーチョグスト!こんな辺鄙なブロゴを読んでる君の名前を教えてよ!


身長は?体重は?好きな体位は?

あ、自己紹介がまだだったね。俺サマはエル・カクタス!

君と同じくクソ辺鄙な島で七面鳥を撃ちにきたガンマンさ!


この島にはコヨーテもキツネもいないけど、とっても美味しいターキーが狩れるって聞いてさ!
もう俺サマ ギンッギンなわけ!

おっとそろそろ獲物の登場だ。

アミーゴスはそこで事の一部始終を見守っていてくれ!では5分後にまた会おう!チャーオ!





































00_ロゴ

―本隊上陸 2ヶ月前―


島の中心に向かって深くなる雪は、もはやここに至りブーツの足首を隠すほどにまでなっていた。

ナタリアは林を迂回したところで坑道を見つけた。

昔はここも何かを採掘していたのだろうか。単にジャングルを安全に通り抜けるために作られた地下通路なのだろうか。

上陸してから今まで雪は一度も降っていないが、この寒さである。

何度も降ることがあれば、この坑道すら埋もれてしまうのではないか。


かつて繁栄を極めていたであろう密林を、存在していたであろう僅かな文明の痕跡を、雪は静かに白く塗りつぶしていく。

本能的か、計算の果てか。どちらにせよ、ナタリアは雪を避けるように坑道を選んだ。


プロイツ帝国で産まれ、大公国で育ったナタリアである。寒さにも、雪を走ることにもめげることはなかったのだが

ここに積もっている雪は、踏みしめるたびに精神力が削り取られていくようだった。

もうすぐで坑道を抜ける。トンネルに採掘するための横道が無かったと考えると、単にこれは通路なのだろう。

一刻も早く宝玉を見つけて、この不気味な雪の島から離脱したい。


「そういう前フリもうみんな聞き飽きてると思うんだよねー!!!!」




01_オッラー

トンネルを抜けて、目に飛び込んだのは、緑の仮面を被った男だった。

粗雑なソンブレロに鋳鉄でできた三連銃の意匠。赤いマントに緑の仮面。その奥に無精ひげ。
メキシコ人の様な出で立ちで、手には何らかの改造が施されたマチェーテを携えている。

「やっとバトル回になったと思ったら前日譚なんて、構成メチャクチャ過ぎない? アミーゴスついていけてる?」

その言葉はナタリアには向けられていない。どこか明後日の方向に対して叫び続けている。だが、自分の存在について言及しているようだ。

「そっか君には自己紹介まだだったよねー!」
不意に首が真反対であるこちらを向き、あとから体が反転した。





02_エルカクタスだよ
「iHola! 俺サマ、エル・カクタス!元気かいセニョーラ!南の島での冒険、実にご苦労サッマ!」

エル・カクタスと名乗るその男は、馴れ馴れしくナタリアの肩を叩いた。
思わず飛びずさるナタリア。


「でもー?島の中心に向かっている通路なら、その先に何か素敵なモノでもあると思ったー!? 残念ハズレー!!」

さっきまで虚空に向かって叫んでいた男が、今この瞬間、坑道の軒先に腰掛けて嗤っている。

「いや、大当たりかな?俺サマと出会えた君は実にスエルテなセニョーラだ! なにせ俺サマは――」

いったいどうやって近づいた?
その上マチェーテを持っている状態で肩を叩かれた。もし相手に攻撃する意思があれば背後から容易に切り殺されていただろう。

「ルズデラモンタニャ……コヒヌールの在り処を知っているからネ!」

ナタリアは即座に腰の鎌を抜き、分銅を構えた。





03_危ない危ない
「あなた……なぜそれを!」

「それを?それをなんだい?『なぜそれを知っている』かい?察しが悪いなあセニョーラ」

呆れたように手をひらつかせ、ナタリアを嗜めるエルカクタス。

「宝探しに無人島に来て、先客が居たんなら、それはもう先回りされたってことサ!」

瞬間、ナタリアから分銅が放たれる。サイドスローで投げられたそれは、挑発的に掲げられたエルカクタスの右腕に絡みついた。








04_絡め取り
「だったら話は早いわ……。あなたが持っているのか、もうこの島に無いのか、洗いざらい教えてもらうだけ!」

「イッホレ! なかなかやるじゃないか!」
坑道の軒に立つエルカクタスを引き倒し、鎖で捕縛する算段のナタリア。

しかし、いくら体重をかけても、まるで坑道の柱そのものと綱引きをしているかの如くエルカクタスはびくともしない。

「デモォー? でもでも生者の攻撃は俺サマには効かないんだよなー!?」

鎖が食い込んだ右手を、ナタリアごと引き上げるエルカクタス。

"綱引き"の主導権はいとも簡単にくつがえり、ナタリアは不均衡なシーソーのように、無抵抗で釣り上げられてしまう。


















05_引き寄せ
「そしてここは無人島……無人とはすなわち無法であることと同じ!
 甘い蜜に誘われてこんなトコまで来ちゃった愚か者の声は、殺されようと!犯されようと!誰にも届かないってワケさ!」

無様に釣り上げられたナタリアの顎に、鎖をかけるエルカクタス。

手で振りほどくよりも速く、鎖を首の後ろでクロスする。ナタリアの全体重が自らの頚椎に架かった。















06_ハング
「グッ……ググゥ……ッ!!」

体をよじる。両脚が空を蹴る。だが、自身を支えられる物はどこにもない。

視界が明滅し、意識が急速に混濁する。
――ああ、こんなことなら、真面目に働いて、プロイツに残した弟に、もう一度会いたかった――
















07_絶命
エルカクタスがヨーヨーで遊ぶかのように鎖を上下に揺さぶると、3回目でゴギリ、と鈍い音がした。

「モノローグに突っ込むのは野暮かもしれないけど、大丈夫!死者の日にまた会えるさ!」



















08_連れ込み
さあ!どうだったかな俺サマの華麗なる鹿討ちは!? あれ、七面鳥だったっけ?

気に入ったら速攻イイねしてRTしてシェアしてくれたまえ!

じゃ! 俺サマは、ちょっと用があるから!
狩った得物が、弛緩してるうちに、ヤること、あるからさ!(カチャカチャ)



その、なんだ、ブロゴを閉じろ!!!


アディオス!







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原案・文章(マイケル)
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